J’aime le théâtre♡

観劇日記。

『ラビット・ホール』2回目

今日は最前列から。

冒頭、美術が吊り上がって出来た天井の圧迫、私も一緒に穴に閉じ込められた感が凄かった。うわぁ始まっちゃう…あぁボール落ちてこないで…と思ってしまったよ。

 

ラストのふたりの姿が大好きだ。

唇を震わせ歯を食いしばり涙を流しながら互いに手を強く握り合って前を向くふたりを見たら、あゝこれでいいんだって思えて救われたと言うか、同士に出会ったような勇気づけられたような気持ちになった。

 

わかんない。

けど、見つけよう。

 

でもそこへ辿り着くためには彼らと共にめちゃくちゃキッツイ思いを2時間半しなければならなくて、それがまぁめちゃくちゃにキッツイわけで。なんの苦行だよ!とは思うw

 

最前どセン、握り合う手が目の前だった。

こんな至近距離で2時間半、これはもう目の前に実在する人たちが実際に交わしている会話以外の何物でもなかったし、こんな家に居合わせてしまっていろいろキツくて苦しくて勘弁してくださいって感じだった。

全員がいっぱいいっぱいで変なことばっかりしちゃってる言っちゃってる。

言葉に、声のトーンに、私も一緒に削られて傷ついて苦しくて。

そんなこと言われたら/されたら嫌だろうよっていう言動ばっかりで、でもそれ言いたい気持ちとかそんなふうに声を荒げたくなるのもわかるって、苦しい。メンタルに負荷が掛かりっぱなし、心拍上がりっぱなしだった。

 

ポケットのレンガ、あの子の代わりだから、手離したくない。

絶対に消えないけど、消えなくていいの。

…ナットのこの台詞もとても好きだ。

 

終幕して明るくなった瞬間にエマちゃんと顔を見合わせてニコッとした成河さん。もうそこからはハウイーではなく成河さん。

皆さん出てきて、そう、これ、カテコで解けて泣けちゃうやつや。あぁ芝居でよかったって。

 

極上の芝居だったな。良い余韻。