J’aime le théâtre♡

観劇日記。

三月花形歌舞伎

南座に来たよー!

ん?劇場の匂い?お香?

全体的にコンパクト。幕開いてビックリの近さ!花道も近くてウヒョー!だった😍

 

まずは桜プロ🌸

口上はけんけん、客席から元気に登場。

歌舞伎はパンク!

 

「油地獄」

なにー!?与兵衛ってこんなかわいいの!?

これだけの男前、情けない仕草も可愛くてキュンだし(頬杖とかあざとい!)、これうまく使えばいろいろ上手くいきそうなのに…

"複雑な家庭環境"もそうだけど、あざと可愛く生きるという選択肢が無かった与兵衛のプライドの高さって言うか"脱構築できなさ"って言うか…

3度目の花道の登場の凄み…美しかった…青い照明もよき。

え?どこでスイッチ入るの?と思って見てたけど、あぁ…自分の真心が伝わらないってとこなのかなぁ。その後お吉が娘の名を呼ぶのを聴いて更に狂気を増し残虐になっていったよね。

最後の花道引っ込み、震えて足取りもおぼつかなくて…その前2回のイキった引っ込みとの対比よ。

ため息も喘ぎも聴こえる近さ😍

千壽さんの小菊とのやりとりもキュンキュンだったなー🥰

櫛の歯が折れたり立ち酒したり軒菖蒲が落ちたり…ゾワゾワするね😱

お母さんのちまき切なかったな…

あ、殺し場は義太夫なのすごいいいと思う!音楽で緊迫感あったなー。

そうだ、刀から手が離れない描写って「伊勢音頭」でもあったけど、『タージマハルの衛兵』思い出しちゃうなーw

 

「将門」

ひゃーガマガエル!

スッポンからの登場目の前だったしウォーッてなった。お香の匂いこれか!

最初にスッポンから覗いた銀色のおしべみたいなやつ水気って言うの?滝夜叉姫の周りに浮かんでいるような蝋燭の演出とても素敵。

けんけん勇壮にしてるんだけどなんだかかわいいんだよな。踊りの動きはキレが良くて綺麗で気持ちいい。ラストの舌出し?パンクだったね!

滝夜叉姫と花四天(まつ虫くん隆松くんご活躍)のシーンでは、つい先日のアレを思い出しちゃって🤣

最後は幕外、スッポンから(さっきすんげぇリアルな質感のデカいガマガエルがスッポンに溺れるようにして消えていったんだよね)平安装束の滝夜叉姫が現れてンフフって妖しく笑いながらすごいたっぷりたっぷりと花道を引っ込んで行った。

けんけんが口上で「傾城の誘いに乗ったり乗らなかったりする」って手引きしてくれたの助かったよ。

あぁ古御所が崩落するの大掛かりで面白いね!

 

翌日、午前の松プロ🟢

 

かずくんトーク上手!大雨の中足を運んだお客さんを気遣ってくれて優しいし☺️女方でのトークもいいね〜

 

「河庄」

はーちゃんお兄ちゃんめっちゃいいじゃん!

はじめての廓にドギマギしてる感じ、侍に化けてて刀の扱いが不慣れな感じ、話を聞いてる時の細やかな表情、弟への愛情、すんげぇいい人、けんけんとのワチャワチャも笑えたー😆

かずくん小春かわいい

あ、あとね、菊三呂さんのお内儀がすごい良かった。慈愛。

千壽さん千次郎さんのワチャワチャはほんまもんの上方の空気だねぇ。はーちゃんも一緒に楽しんでる☺️

けんけん治兵衛の陰鬱な花道の出は"魂抜けてとぼとぼうかうか"なんだね。

丁稚の吉太朗くんも可愛かった💕

心中に向かう橋づくしとかあるのかと思ってたらそこまでいかないんだ。3人それぞれに苦しい表情がたまらない幕切れ。

そうねー曽根崎心中もそうだったけど、シリアスな話なのにコミカルな場面を挟んでくるとこが上方らしさなのかしら。

 

「将門」

やっぱはーちゃん断然男ぶりを上げてる!

けんけんの踊りの気持ち良さに見劣りしちゃうかなって昨日ふと心配になったんだけど全くそんなことなかった。

姿(鬘も似合っててカッコイイ)、表情、雰囲気、迫力、惚れ惚れ見ちゃった。

かずくんも、はーちゃん相手だと思いっ切り妖艶になってる感じする。

最後は光圀テラス?(下手側)滝夜叉姫屋根の上(上手側)で相馬の赤旗翻して幕。ガマもスッポンから消えないし、昨日の方がひとひねり効いてて面白いかも。画としてバッチリキマッてるのは今日のだね。

 

なんか、はーちゃんに惚れ直した南座遠征になったなー🥰