J’aime le théâtre♡

観劇日記。

尾上右近自主公演 第六回『研の會』

はじめて観に行く歌舞伎自主公演なるものにちょっぴりドキドキ💓演目は

「色彩間苅豆」「源平布引滝 実盛物語」

 

昼の部、けんけんは女方ならハンサムな女性が素敵だと思うんだよなぁ…その点かさねはどうなんだろなぁ…などと序盤は思ってたけど、なるほど後半の鬼女でググッと!情念!

 

実盛物語は、え?腕!?拾ってきたの!?あれを産んだとかw!へ?繋げるの!?とかツッコミ所もいっぱいあって、グロテスクだったり哀しかったりそりゃないよだったり微笑ましかったりキラキラしてたり、どんな気持ちで観てればいいのか感情が迷子になったわw

 

太郎吉に向ける笑顔が素敵!若々しく爽やかで、カッコイイ親しみやすいおにいさんで。

亀三郎くん堂々たるもの。金髪パンチ瀬尾は彦三郎さんだから、二人のシーンの沁み方がマシマシ🥺

 

「歌舞伎のために」×5?×7?カテコで熱いご挨拶&フォトセッション☺️

 

 

夜の部は与右衛門けんけん。お人形さんよりだいぶかわいい&ダメ男!

こっちの方がすごい躍動的で面白かった!花道を引き戻されるとこ(道理引きって言うのね)の暴れ方とかサイコー!けんけんの魅力いっぱい!!終盤めっちゃ興奮したわ!

お人形との大きさの対比的に、こっちの方が構図が断然良いと思う。

けんけんかさねの道理引きのガッと指を広げた恐ろしい手つきは印象的だったけどね。

 

与右衛門も実盛も微妙な目線や表情ずっと追い甲斐があったなー。

 

実盛、私が2回目だからもあると思うけど、たぶん皆さんの芝居もグッと濃くなって、驚くほど台詞も入ってきたしいろんなものが伝わってきたなぁ。芝居としてすごく見応えあった!市蔵さんと梅花さんの爺と婆がすごく表情豊かだった。

 

ちーんて鼻をかんであげるの🤣😢

この新しいおじがつねつねするぞ、って🥰

ホントもぉ太郎吉へ向ける笑顔ステキすぎて惚れてまう😍

口元が緩むとなんかけんけんが滲み出て素敵なのよー😍

実盛もけんけんの魅力めっちゃたっぷり満喫できるお役☺️歌うし!

そっか、けんけん子役の頃に太郎吉やったんだ!可愛かっただろうなー🥰見得を切ったりお馬に乗ったり楽しかっただろうね☺️その時も市蔵さん梅花さんだったなんて!

 

歌舞伎愛を自らに問いながら作り上げた自主公演だって、泣けちゃうな!

キャパオーバーがキャパを広げるって

 

あぁ、髪を墨染めにしとくからとかジャブジャブ洗ってみよとかって平家物語に書かれた実盛の最期を想起させるんだね😭みんな今はにこやかに喋ってるけど😢そうか駒王丸は木曾義仲なんだ。

実盛物語の前段には「義賢最期」があって、そこで葵御前は九郎助に託され、源氏復興の重要アイテムである白旗が小万に託されるんだわ。なるほど。そっか作者は並木千柳だ!

 

2日目のかさねは演出を変えた千穐楽特別バージョン(過去にお祖父様が演じたものらしい!)で楽しませてくれたみたいだし、「大好きな歌舞伎に振り向いてもらえるよう告白し続けます」なんて言ってたらしくて胸熱😭

けんけん、ずっと観続けたい!