J’aime le théâtre♡

観劇日記。

世田パブ劇場ツアー

2/11に開催された「開場25周年記念 白井晃ナビゲート 世田谷パブリックシアター劇場ツアー」参加させていただいた。

めっっっちゃ面白かった!!! 

 

大好きな青空を眺めたりしながら客席に座っていたら…わぉ!暗転して稲光と雷鳴轟き、風の音が舞い木立ちの影が不穏に映し出された後に緞帳が開くと、Dies iraeかな?が鳴り響く中、真っ赤な背景に両手を広げた白井さんの後ろ姿のシルエット!振り向いて手前のピンスポの中へ入ってきてちょっとはにかみながらご挨拶してくださいました。予想外のドラマチックな登場に笑っちゃったけど大拍手!粋なオープニング!

青空の絵は特撮の背景専門の島倉二千六さん作であるとかギリシャの野外劇場を模しているなどのお話に続き、技術部の方々から先程のパフォーマンスにおける舞監・音響・照明のスタッフワークについて解説があった後、白井さんは客席に座った状態で再びそれを観せてくれた…と思ったら続きがあって!なんと華麗なバトンの群舞!コンピューター制御で上下速度自在な何本ものバトンが、音楽に合わせ、刻々と色を変えるスクリーンをバックに踊る。(赤坂Actのバトンは今だに手動だという話も後で聴いて驚き)

そのうちスクリーンもバーッと上がって機構や後ろに積んである機材などまで全部まる見えの状態に。興奮したわー!!

 

そしていよいよ舞台上に乗らせていただき…

世田パブご自慢の機構、舞台面を"最沈下"まで下げるのを体験!主舞台を下げ、張り出し面を下げ、更に1階客席に傾斜をつける。傾斜が可変だったとは知らなかった(気づいてなかった!)。おぉーこれで『子午線の祀り』の時の状態だ!(『マーキュリー・ファー』でもそうだったようだが私3階からしか観てないので実感が…)

それにしてもメカ部分や機材ってめちゃくちゃカッコよくてテンション上がる!

 

次は二手に分かれて搬入口と楽屋ツアー。

搬入口(技術部スタッフさんのご案内)は地下2階の駐車場で、"搬入ベーター"(人間が30人くらい乗る大きさかな?)を使わなければならないのが他劇場と比べて唯一イマイチな点だと。

楽屋は白井さんのご案内で、何気にマキュファの小道具や衣装が置かれていたりして。スター用の個室は無いんですとか、1部屋(楽屋5)だけ和室だとか、階段横の廊下に早替え用のドレッサーが2台置いてあったりとか。

 

それから2階客席に座って、舞台と1階客席を元の状態に復元するのを見学。全然違うよねー。白井さんは最沈下が好き(舞台と客席の境目が曖昧になる)だし、ダンス公演では足元まで見えやすいようにそうすることが多いらしい。

 

最後に1階客席に戻っての質疑応答では、白井さんの"虚実の境目を無くすのが好き" "機構も面白く使いたい"という志向がたっぷり伺えて、それをスタッフの皆さんも面白がってる様子で素敵だった。ここで作った後に地方公演に行くと正直100%実現はできないこともあるって(ここだけの話w)。

 

すごくすごくすごーく楽しかった!

全部で70分程の無料イベント、大満足大興奮でしたー。

以前芸監トークの後にも思ったけど、これからも世田パブ愛します!!