役者がみんな上手いし好きな俳優が多かったし楽しめたけど、正直、面白かった〜♪とはならなかったな。
ん?ん?何の話してる?この人たち何やってんの?いわゆるギョーカイもの?会議モノ?会社あるある?寓話チックなのかな?しかしまぁこの会議最悪だなうへぇ…あららなんかエキセントリックになってきた…どうやって終着させるんだ?(モヤらされそうな不安)…お、おぅ…みたいな感触だったね。
ほとんどの時間を不快感の中で過ごしてたからなぁ。
「物語」という行為については常日頃から興味を持ってるので。チケ取った動機もそこが大きかった。キャストが良いのもだけど、絵梨子さん演出・三代目の翻訳で本邦初演という期待もあって。
物語の効能は知ってる。
人間は物語を求める生き物だってことも知ってる。
物語を生み出すことは人間の本能的な衝動なのだということも。(ラストはそういうことを言ってるのかなと思った。小さな子供だって "幸せ"の物語を書きたいんだよねって…パンドラの箱みたいな、それを希望と言いたげな感じには素直に乗っかれないんだけど)
人間社会は古来、物語によって成り立ってきているということも。
知ってるし、そうだよねと思ってる。
でも「物語過剰」や「物語ハラスメント」には抗いたいと思ってるんだよなー。
物語の弊害も絶対あるから。
そんなことを考えながら観てた。
物語を生み出そうとしているあの会議室の様子を、現実世界の未来を見つけ出そうとする我々の姿の鏡であると捉えて見るなら、嗚呼あんな人たちのあんな態度であんな姿勢であんなやり方で佳きものが出来る訳ないじゃん😔と思うよね。絶望的。
最後に白井さん演じるクソリーダーがこのプロジェクトの打切りを言い渡すけど、考えることを放棄してしまうという怖ろしさも感じた。
煮詰まった会議室の苦しい空気…三方囲みになった客席の形状も相まって、一緒に体感させられてしまう閉塞感ハンパなかった。
そうね、これをみんなで味わうことが上演意図・演出意図なのでしょうから、楽しい観劇体験♪とかになるわけがないんだわ😅
2時間終わって客席から解放されホッとする感じね。
アンチポデス…対蹠地。地球の裏側。
理解できないもの…怪物。
分かり合うことなどできない他者と共に在るために、物語が必要だと。
いろいろな他者に共感するために、物語の力(あぁ言い換えればImagineの力か)を借りるのだと。
確かにそうで、そこに縋る・賭けるしかないような気もしていて、でも、物語に呑み込まれてしまうことの方が怖いという直感や、物語を利用する邪悪なものへの警戒がどうしてもあって、だからそっちを言ってくれる話の方が今の私には腑に落ちるのかもしれない。
https://lp.p.pia.jp/article/news/224282/index.html
パンフも面白かったけどこの記事でも絵梨子さん考えを披露してくれてるね。ふむふむ。
やっぱ亀ちゃんはマイノリティ人種設定だった(女や中国人をチームに入れさせないでほしいとリーダーが言った時ヘンな顔してたもんね)!
白井さんのダサい野球帽w
ふむ。なんかいろんな人の話を聴いたりツイート見たりしてて最近思うけど、演劇好きな人の中でも物語が好きな人と興味ない人がいるんだなぁ。そう考えると私は完全に物語派なんだな。