J’aime le théâtre♡

観劇日記。

舞台『ダブル』

4/1 昼、初日㊗️

 

いやぁ〜いろいろエモくてヤバかった。

原作はだいぶ前に3巻くらいまでを読み齧った程度なので友仁と多家良の関係性の展開にも新鮮に震えてしまったけど、なんてったってやっぱり、紀伊國屋ホールでつかこうへい作品フィーチャーというのがね!

劇場に着いた瞬間から特別な空気があって高まっていたところに、開幕がなんと大音量の白鳥の湖で、うぉーそう来るか!と。

そして玲央さんの飛龍伝の独白にはめちゃくちゃシビれた。

最後列センターの席で、舞台全景と客席全体、時折あの壁面装飾なども目に入り、"紀伊國屋ホール"をビシビシ感じながら観ることができた素敵体験。

すぐ隣が音照卓だったり撮影カメラがあったりしてスタッフさんの気配を感じられたのも、この演目だと面白い効果がプラスされる結果になってなかなか良かった。そうそう、スタッフジャージかっこよかったなー。(後でキャストも皆さんそれ着てる写真がたくさん上がったね)

 

才能。

嫉妬。

近づきたい、手に入れたい、焦がれる気持ち。

孤独。

言葉を失った俳優。

秘密。

人の気持ちがわかること。

 

多家良のマンションの室内というワンシチュエーションだったのは、原作読んでる人にとっては意外だったみたい。そういう切り取り方が原作モノは難しいと思うけど、エピソードが目まぐるしく切貼りされるような運びではなかった青木豪さんの脚本、良かったと思う。原作ほとんど読んでなくても置いてけぼりにされる感じはしなかったし。

ワンシーンだけ映画になったとこも劇画チックで面白かった。

 

玲央さんの友仁は想像してたよりずっと柔らかくて、眼差しが優しくて、慈愛に溢れていて、なんかすごく玲央さんだなーって思う。

和田くん多家良との空気感とてもナチュラルで素敵だなー。冒頭のお姫様抱っこからキュンキュンだったよ。前方席で観たら生きて帰れるかしらw

パンフに書いてた、玲央さんと和田くんでスズナリで待合せしてシモキタ散歩して珉亭でチャーハン食べたとかもぉエモい。

 

九十九も冷田さんも愛姫ちゃんもハマってたけど、敬三さんの飯谷サイコーだよね!そして、中屋敷さんがこんな題材の作品を作るに当たってやっぱり玲央さんと敬三さんを頼りにしたのですねっていうところにニッコリしてしまう。あと、稽古場代役に蓮井佑磨くんが入っていたというのがまたエモくて!

 

そう言えば以前『美少年』のアフトで玲央さんと七味さんが「つかさんを感じる」と感想を言ってて、中屋敷さんも「憧れて何が悪いという気持ちでやってる」と話してたのを思い出す。

途中で玲央さんが不意に飛龍伝の一節を始めてウワァ😍ってなったんだよなー。私は玲央さんが本多劇場山崎一平を演じたのは観てなくて、あぁ観たかったなぁってずっと思ってるから。今回あの独白シーンにウワァ🥹ってなった理由には間違いなくそれもある。本多のを観てたらもっとウワァ😭だっただろうね。

 

もひとつ言うと、私が最初に見た飛龍伝は筧利夫さんと広末ちゃんの映像でね劇団員のソンハくんが出てた。実は成河さんと繋がっちゃうのもエモの一つなんだ私にとっては。

ついこないだ紀伊國屋演劇賞を獲った成河さん、僕はまだ紀伊國屋ホールに立ったことがないんですって言ってたな。いつか成河さんの伝兵衛をあそこで観てみたいななんて思う。