もっかい観た。千穐楽。
2回目だし芸監トークの影響もあってか?たぶん俯瞰できてクスクスしながら観れて面白かったよ。めっちゃ滑稽だった。
混迷を極め諦めかけた時エレノアの宝箱から出てきた素朴なお話とサラがブラインドを開けた窓から射し込む朝日に"希望"なんて思えるくらいには前向きな気持ちで観れたのかもな。その時白井さんのサンディがいい顔しててさ。幸せの物語を話したエレノアが最後に言う「おしまい!」が清々しくて。
あ、そう言えば昨日観た学生演劇も「鬼ヶ島(まさに対蹠地じゃん!)の物語に縛られることからなんて逃げていいんやで」という話だったなぁ。
脚本を、物語を書こうとしてる人たちがたくさんいるんだよねぇ。
そうそう、シャトナーさんが時々「…という物語を思いつきました」ってツイートしてるよね。そうやって生まれてきてるんだねぇ物語は。
アンチポデス、登場人物みんなの人となりや人間関係の細部にもたくさん気づいて面白かった。白井さんサンディみんなを気に掛けながら巡回する感じとかずっと見ちゃったなぁ。マックス?(テレカンの人)の反応が悪いのを感じ取って一気にテンション落ちたよね。こうやって空気を読んだり作ったりするのが上手い(鼓舞したりとかスピーチのスキルめっちゃある)から今の地位を得るまでになれたんだね。伊達さんデーブの歯を喰いしばって生きてる感じも凄い…ダニー1と違ってサンディの隣には絶対行かないじゃん常に対角線上にいるの、神みたいに崇めてるのかもしれないし、もしかしたら馴れ合わずいつかは首を獲ってやるみたいな気概の現れかも…あるいは、ホントは自分の生立ちの呪いから逃れられていない卑屈さが出ているのかもしれない。サラは肝が据わってるしサンディの裏を把握しててチラチラ見遣る視線が面白かった。エレノアの図太さとか嵐だ帰れない泊まりだ!ってテンション上がってる様子とかは好きよ!
サンディもだけどさ、クリエイターたちみんな、信じてるし熱意あるし革命起こしたいと思ってるし夢を抱いてるんだよね。誰も見たことのないまったく新しい手法で新たな集団的無意識を作り上げる、俺たちは何でもできる、ってさ。それは佳きことだよな。
てか、必要な原動力だよ。
ラストちょっと目を上げたサンディが初心に返って情熱を取り戻してくれたらいいな、なんて思ってしまった。チーム運営のやり方も考え直して刷新してくれたらいいけどな。こないだ観た時よりも、その可能性は0%ではないかもなって思えた今日。