J’aime le théâtre♡

観劇日記。

『蜘蛛女のキス』3回目

今日は熱き革命の志士ばっちレンティンを堪能❤️サイズ感が全然違う〜


全編通して、嘘ばっかりなのが切ないよ。

「これからはgood times」ってめっちゃ不穏なメロディだったりとか。

虚構

虚しい夢、儚い希望なの?それでいいの?

Dear Oneのママもマルタも辛そうな顔してたな。本心を包み隠した言葉をあんな美しいメロディに乗せてるのが哀しい。あ、そしてこれそもそもバレンティンモリーナの妄想なんだもんな実際ママは違うけどマルタにはもうそんなに気持ちは無かったかもだし。これもモルヒネだ。


いや、なんかさ、最近「こんな時代だから明るく笑える作品を」みたいなのよく聞く気がするんだけどちょっと怖くない?

エンタメが、一時のモルヒネになるだけじゃいけないよな。


ばっち流石のアンジョ感!あの曲はばっちで観れて大満足!滾った!

あれはなぁ、ああいうとこに惚れてまうわなー。


「俺のためならあいつはなんだってやる今夜触れ合えたら」と歌ってる時、良大くんだとモリーナを気遣ってる感じが強くするかもなって思った。何だってやってしまうだろうから、頼むことを躊躇してるような。

ばっちにもそれはあるにはあるけどね。チャンスを活かさなければと思ってる度合いが強いような気がした。


芝居の細やかさは断然良大くんなんだなー。テンポ感、幹二さんとのピンポンの確かさ、ちょっとした隙間の目線や表情(境界線を気にする仕草とか)。結果的に情報量の多さ。

歌はばっちの方が安心して聴けたけど。


命を賭けて愛せる人が欲しいって、モリーナは最初から渇望してたのね。それもステレオタイプだよな哀しい😔オーロラはその幻影。ピンクのドレスのオーロラは恋に導く。最初の登場時の後に初めてバレンティンに目を留め、2回目「どうしてこんなにされても耐えるのよ」「おバカさんね。愛してるからじゃないの」ここでモリーナは恋に落ちたのね。愛の奇跡。


やっぱね、モリーナのすべてを受け入れありのままに愛してくれたママ(包み隠さない本当の言葉をくれてたのはママだけだったよね)と一緒に静かに暮らすのがいちばん幸せだったんじゃないかなって思うけど、あの選択をしてしまったモリーナ哀しいよね。もしかして、男らしく死んだらママも喜ぶかもなんて思ったのかしら😢


看守櫻井さん冒頭「おかまのモリーナ〜」の一言で観客をヒャッと縮こませちゃう威力すごいよな。Where you areの時のハートにはいつも笑っちゃう!

そうだ、橋田くんともう1人、ドレスアップの曲のダンスが可愛くて目を惹かれた方がいたぞ。矢内康洋くん!