J’aime le théâtre♡

観劇日記。

文学座アトリエ『熱海殺人事件』

2年越しで叶った観劇。

ぷはぁ圧倒された。


石橋徹郎さんの伝兵衛with生バンドかっけぇー!白っぽいスリーピーススーツにツーブロヘアで登場した時から目を見張るカッコよさでビックリした。

演出家!熱海って演劇()とか芸術()とかの話だったんだ!って初めて気づいたよ。このホンだからかな?伝兵衛さん、金太郎とハナ子にダメ出しする様子やふたりが芝居してるのを見てる顔(カモン!カモン!て感じw)が素晴らしく良かった。必然とかレゾンデートルとか「ロマン主義に流れがちな反省はある僕は演劇に初めて実存主義を取り入れたんだよ」とかも言ってたな。初演は1973

古いやり方だしその自覚も持ってるけど美学がある。ラストは孤独。今回演出の稲葉賀恵さんも言ってたけど、伝兵衛=つかさんなんだね。照明の指示を出したりバンドを呼ぶ姿も良かった。あの生バンドにはこないだ視た映画アンダーグラウンドや阿佐スパ桜姫の楽隊も思い出したね。


山本郁子さんのハナ子(そっか、後にこの役は水野くんになるのか)が最っっ高!若い女優さんがやるのと全然違って、こっちの方が断然好き。金太郎のことを最初は母のような目で微笑みながら見てるのも良いし、ロックLiveの時にノリノリでボンボン振ってるのもサイコーだし、ダメ出しされる女優はリアリティが凄いし、赤いドレスで出て来た時にはふぉーって言いたくなった。ベテラン婦警だからこそ伝兵衛さんとの関係性が素敵だよ。


奥田一平くんの金太郎も良かったよ。序盤、3人が盛り上がったところに無邪気に拍手してたの笑っちゃった。大分出身なのね。あれは大分弁なのかな。(あーそうだよね金太郎って後の上演ではもっとふてぶてしいチンピラ風だったりするよね全然違う!)

熊田の上川路さんはすごい声量。


https://twitter.com/kimono4men/status/1435238468003696643?s=21

純米さんのツイートが熱い。