J’aime le théâtre♡

観劇日記。

オンライン講座「古典と現代をつなぐ 歌舞伎と現代」

朝日カルチャーセンターのオンライン講座、木ノ下裕一さんと児玉竜一先生による「対談 古典と現代をつなぐ 歌舞伎と現代」をアーカイブで聴講。

面白かったなー!渡海屋大物浦と桜姫のお話を聴けるなんて私得だよ♪

木ノ下さんの語り口というかあれはお人柄だね、大好き!柔らかくて楽しそうで、人の話を興味深そうに聴く態度もとても素敵。歌舞伎や落語を初め古典芸能が本当に心から好きなんだなーって感じでキラキラしながら話してくれるからこちらも楽しくなっちゃう。今やってる桜姫の補綴の話なんてもうワクワク興奮した!架空の上演史を考えてその中で想像するとか、もぉマニアックなのが超面白い。「演劇界」読んで桜姫全段についてちょっと勉強してあったから良かった。郡司正勝補綴(巧いんですよー!って木ノ下さん楽しそうに言ってた)を越えるの期待してます!!

20205月、杉原邦夫さん演出で三人吉三をやる予定だったんだね。オリンピックのタイミングで、そんな東京の一皮剥いた所には何がという視点をぶつけてやる予定だったんだって。すげぇなーー!中止になってしまった喪失感を早稲田エンパクの企画が救ってくれたって。ちゃんとした納骨堂が見つかったというような気持ちだったって。いつか絶対観たい観たい!でもさ、これもさ、去年予定どおりに上演されててもたぶん観に行ってなかったよね。御縁だよなー。

エンパク副館長の児玉先生もいい感じの先生だったな。他の講座も見てみようかな。

演劇をめぐる昨今の状況についてのおふたりの考えや姿勢にもなんかグッときちゃった。コロナ禍で見えてきたのは以前から在った問題だというのが共通の見解。演劇は不要不急なんですよって。必要だと言おうとするのは違うって言ってた。木ノ下さんのあの柔らかい口調で。

 

https://youtu.be/r2Q1mQQJk-E

きゃー!!このタイミングで、久留米シティプラザ企画の木ノ下さん成河さんトーク!!

子午線とキノカブ渡海屋をお互い3月に観た感想を言い合うなんて最高な内容だった

子午線短縮版にしたことで得たものと失ったもの、古語詠唱の綺麗さとかを感じるに留まってしまい物語を自分の身に引き寄せられないということ、江戸時代の人たちが知盛と義経の邂逅の物語を考えたということに思いを馳せる成河さん、民部の造形についての木ノ下さんの感想、疲れ切って「もういいじゃないですか」と言うキノカブ義経に成河さんがものすごく移入したとか、脚本構成・演出・演技について流石プロ!な視点で語ってくれるのが本当に面白かった。

子午線全曲上演、私きっと大丈夫!いけると思うよ!