こまばアゴラもいよいよこれでラストかな。
西悟志(ニシサトシ)さん演出ってことで、あの伝説の夫婦漫才マクベスみたいなのを観れるかなと期待して。伊東沙保さんも出るし。あ、キャシオーはキノカブ摂州で浅香姫だった永井茉莉奈さん。
面白い面白い!すごい面白かった!
わぁデズデモーナってこんな感じなんだすごい好きよ
オセローはイケてないおじさんなんだな。卑屈さがすべて。
高潔な人物とかには全然思えなかったなー
1幕の、デズデモーナとの馴れ初めを語るところは感動的でさえあったけどね。
3人のお喋りから自然に入っていく始まり方よかったなー
明かりを!までずっと暗闇なのね
冗長に感じがちな修辞的な台詞がそうでなく入ってきた、翻訳もそうだけど言い方の緩急とか落とし込んでる感じが凄い。
このレベルでやるのってそんなに時間掛かるのか…
http://web-dorama.jugem.jp/?eid=1119
♪異邦人…切なかったな
(原作では柳の歌を歌うとこだね)
日本舞踊みたいな足の運び…
この時、ふたりが肩を並べて同士みたいに道連れみたいに歩いてる感じがするのも印象的なんだよな。
(後々思えばクルッと回るのも日舞的だったかも?)
涙顔のエミリアで終わるラスト
デズデモーナとイアゴーが同じ役者だから(舞台上でスッと切り替わるの凄い)、デズデモーナは決してイアゴーを直に問い詰めることとかできないんだよなっていう絶望感。
デズデモーナもエミリアも、シェイクスピアの女性登場人物に好感持ったのってはじめてかも?
あのラストは何なんだろう…リフレインなダンスとか(走馬灯?)…派手に物を言わないエミリアの抑圧された苦しみや悲しみは感じた。
滋さんと沙保さんが踊ってる時、沙保さんがデズデモーナなのかイアゴーなのかどっち?って気もした。
あ、そうだよね、イアゴー序盤で副官になれない不満をぶちまけてる時に「なんで?女だから?」と言ってたよね。でもエミリアという妻がいて、ん?同性婚もアリな世界なのかな?とかも思ったり。3人1役のロドリーゴーもキャシオーも、女優が演じてる役はみんな1人称女性だったのもあれ?って思った。みんな女性なのか?
こういうの読めるって面白い。ここから変化していったんだな。西さんだからフェミニズム視線はあると思ったけど上演ではこのノートで言われてるほど強く表現されていなかったし、だから塩梅が良かったと思う。青塗りなんかしなくたって、沙保さんデズデモーナの佇まいやロドリーゴーズの雰囲気で充分に "彼女たち"の話だなと思った。
イアゴーもロドリーゴーもキャシオーも"役割を纏った女性"なのかなぁ…いや、みんな女優が演じてるけど特に"男性らしい"演技はしてなかったよね。1人称もそうだし、言葉遣いは普通に現代女性だった(翻訳文学の女性ではなかったね)。
ダンスの時の曲は「プラスティック・ラブ」だった?エンディングの洋楽はビヨンセだったかな?
あ、そうだ…カテコ?出演者全員で手を繋いでたなぁ。
滋企画、次回はガラ動だって。楽しみだ!