J’aime le théâtre♡

観劇日記。

『手紙』3回目

今回3回ともL列だったな。今日は上手通路席だったので視界すこぶる良好。佳きマイ楽であった。


あー貧困とかuneducatedとか社会の責任とかがこれまでになくぶっ刺さる。昨日BBを観たせいだ。

剛志が犯行時あまりに無知な子供の顔だったこと(手触りの良いソファに座って豪華なリビングルームを暫し満喫しちゃったり)、抱えている怒り(自分ではどうすることもできず自己嫌悪や自己否定という形になってしまっている)、直貴の他に何も無いという境遇だったこと(ミッキーはそれで犯行に及んでしまうもんね)…憐れで哀しくて仕方なかった。

「なぜ兄弟は引き裂かれなければならなかったのか」って、ラストでは思いっきり社会の責任を問うているじゃんね客席に照明当てて😔


1幕ラストもキツかったなぁ直貴の怒りが。ハッと兄の存在(舞台前方中央でうずくまるspi)に気づき、捨てると決める😔

殴りたいと言って一緒に怒ってくれるユウスケが居ることは本当に救いだけど。


慰問に行ったのは、もう忘れるし訣別するけど、決して切れることはない縁を知らせるために、確認するために、だったんだな😢


決して消えないけど終わりにする勇気。

兄弟の縁もそうだし、忠夫にとっての憎しみもそうだ。忠夫もこの10余年悲しみや憎しみから逃れたいのに逃れられず壁の中に居たような感じだったんだろう。

絶対に消えないんだけど、未来のために訣別する。勇気が要るよな。つらいよね😔

「お互い長かったな」って忠夫の言葉😢


三人は、あゝあいつに俺のつらさは伝わっているんだと思えたところで気持ちが鎮まったのか。

それは何となく分かるかも。あの人は私の考えてること感じてることちゃんとわかってる筈だと思えることって自分の精神衛生のために大事。


あぁそうだ、慰問の時、兄弟は実際ちょこっと言葉を交わし合ったように見えたな。違うかな。目と目で会話しただけかな。でもステージ上からだけでなく二人が向き合った瞬間があったように思えたよ。

別れを告げ合った。

剛志は「じゃあな」みたいな笑顔(あの時の「行ってくるわ」の仕草)を直貴に向けた後、ギュッと表情を硬らせて、歩いてく。


社長の歌声は今日も沁みた。

なんと温かく優しいこと😭陽の光のようだったな。


直貴が初めて行ったライブで音楽に救われるシーンやっぱり素晴らしいな。相変わらずここはずっと良大くんを見てるんだけど、直貴の受けた衝撃と心が解けていくのがなんかちょっと異次元にリアルに伝わってきて凄かった。見ている私まで心が晴れていくような気がしたよ。

そこにちんまり座ってるその人は直貴でしかなかったよね。人の心が動いた瞬間を実際に目の前で見た感じ。スペシウムの曲に不恰好にノる姿も本当に直貴だったし。すごいな。


あとね、電機屋さんソングの最後なんて直貴まんなかでバシッとポーズ決めたのに目が死んでたw良大くん流石だわー。


直貴はそれまでも懸命に生きてたからね、由美子やユウスケや社長と出逢えた。そういうのって直貴自身が引き寄せてるんだって信じるよ。

高校の先生も優しかったんだね。ずいぶん悩んでたんだ。でも結局は「諦めなさい」って言っちゃったけど。その後彼女も苦しんだのかもしれないな。そっか、直貴のことずっと気に掛けて遣り取りもしてたから、剛志に聞かれたとき連絡先を知ってたんだ。


直貴と違って、剛志は誰とも出逢えなかったんだよね。

客席通路を歩いていく剛志の姿は、あの後の彼の人生の様子だ。

誰かと、出逢えますように😭


3/27千穐楽に共演者の皆さんへ手書きの手紙を渡す良大くん🥰

手紙は僕を育てたんだーっていう気持ちからだろうな。

手紙繋がろうとする気持ち。

きちんと伝わるかわからないし、迷惑かもしれないとかも思うし、だから怖いけど、どうにか繋がりたいという願いを込めて、一文字一文字、綴る。細い細い糸。

久しぶりに良大くんにお手紙書こうかな。