J’aime le théâtre♡

観劇日記。

『next to normal』

TENTH以来の念願叶ってフルで初観劇。まずは新チームの方から。


えーなんか変な話やったなー。

ダンのやってることとかあり得ないおかしいし、精神科医もおかしいんじゃない?と思うし、ダイアナもナタリーも誰も彼も依存が過ぎるでしょ。

そんなんそうすればいいじゃん!ていうラストに辿り着くのになんでそんな大騒ぎしたかな?って感じ。

物語に入り込んで見よう共感しようとすると頭おかしくなるわこれ。

ここまでノーマルに拘ろうとする感覚、今やちょっと古いような気もする。


こう見るとTENTHはけっこう端折ってたんだな。訳詞も新たにしたっぽい(「忘れようもない」とか変わってた)。あれ?ドクターの電気ナンバー無くしたの?

(↑これoffで上演されて以降削られたナンバーで、TENTHの時は新納さんがすごい好きな曲だからって第2部の方で歌ってたんだっけ?そうだったかもw)


まぁゲイブは魅力的で手放したくない息子だったね。白いタキシード着てダンスしちゃったりもするのか。甲斐くん歌上手い。てかみんな歌はめっちゃ上手い。


盆も駆使したセット、いろんな空間を瞬時に表現できてて良かったよ。家の輪郭も伸び縮みすんのね。あ、家の枠が可変なのって示唆的なのかも。


ダイアナの赤いドレス、ゲイブのTシャツはパープルだったのが消されそうになると黒になってダンが赤シャツになって以降は赤になった。

ラストシーンではナタリーとヘンリーとダイアナがパープル。ダンとゲイブとDr.マッデンは赤。ナタリーとヘンリーの青いドレスとタキシードも印象的。診療中のダイアナとDr.マッデンはモノトーン。からの、ゲイブの白タキシードか。ダイアナが記憶を無くしてた時は薄いブルーだったね。あ、ナタリーは最初から赤いリュックを持ってたな。コートはグレーのような薄いブルーのような。


結局ゲイブって、ダイアナが自分とダンの問題を直視しないために作り出した幻影なのかなぁ。ナタリーまじ被害者。今度はまたパパが顕現させたゲイブと暮らしていかないといけないんだもんねぇ。ヘンリーが側に居て助けになってくれるといいけど。


でもヘンリーの負担が大きくない?ナタリーのこと好きだからって、17歳?とかの子にそんなの背負わせるの重いよねぇ。心配になってしまう。

Perfect for youとか言っちゃうの危うくない?Perfectとか目指すとツラくなっちゃうじゃんいつか。あ、でもこれって、世間一般のnormalなんかじゃなく君をしっかり見た上での君にとってのオンリーワンになれるよ、みたいなことなのかな。

そう言えば訳詞全体的に、結構キーフレーズを英語のままで押し切っちゃってる感あるよね。

あ、それとも、あんなんで抜け抜けとPerfectとか言っちゃういい感じのいい加減さが良いってことかな?

あるいはTENTHの時に思った、若気の至りではあるけれどとにかく漲ってる強さ、みたいな。


最初からずっと気をつけて見てたけど、ゲイブと目を合わせるのはダイアナだけなんだけど、いやダンも一瞬見たよね!って思った時あったんだよな。

後でパンフの対談読んだら、ダンは見えてるけど見えないふりをしてるって言ってた。そうねその感じに思えたよ。


あぁ、ダイアナの「病気」に関する理解が私には足りてないんだなと思う。病気なんだもんね。なんでそんなややこしくなっちゃうかなーとか言っちゃいけないんだな、たぶん。家族に対してもね。なんでそんなに振り回されるかなーとかナタリー逃げればいいじゃんとか言っちゃいけないんだな。


双極性障害とは - 原因、症状、治療方法などの解説 | すまいるナビゲーター | 大塚製薬

ここにも「完璧を求めちゃいけない」って書いてあるよ?

でもこの症例とか見るとダイアナそのものだね。遺伝的に自分もそうなっちゃうかもって子供が心配するのもよくある問題なのかもしれないね。

観ててうへぇ頭おかしくなりそう💦これ心が健康じゃない時に観たらヤバくない?って思ったけど、そっか、この病気の人の感覚を音楽とかビジュアルとかで体感させられてるんだな。

折しもバルセロナかどこかでN2Nの新演出?イマーシブ版?上演が発表されてた。イマーシブとか!更にこの病気体感度合いが高いってちょっと怖いよ。