J’aime le théâtre♡

観劇日記。

『空鉄砲』千穐楽

💐よくぞご無事で。


楽しかったなースズナリに通う日々。初日から楽まで変化も見れて、乱痴気も新人公演も観たことで深まって。

祭が終わっちゃった。


アフトで玲央さん開口一番「再演いつですか?」って言ってたけど、千穐楽になってもまだ新しい感じ方や発見があったから、って、もっともっとやりたい気持ちなんだな。

私も毎回新たに感じたことあったよ。


玲央さん、左側の横顔が本当に綺麗だ。

今回下手側席ばっかりだったけど、まぁ良かったな。


モデル、男娼、って自己紹介する時に左脚を股関節外旋させて内腿から顕にするの素敵。ガン見しちゃう。


お話はフィクションだけど、いま板の上に居る俳優を見せたい、ってやしきさん言ってた。それが柿か。まさにそういう楽しみ方させてもらった。

玲央さん敬三さん穂先くんという三人、改めて、マジ最高だった。


やしきさん、観てる時は劇作家として、ホントに書きたいことを書いてるからこそ観ていていつも抉られてるって。

役者も酸欠だし頭痛いし大変だけどねw


熱唱の時さ、御幸さんもっのすごい苦しい顔しててさ、ツラそうでツラそうで、もういいよその鉄砲、置いていいよって思っちゃった。楽になりな、って。

カイナを失いたくない、カイナへの愛憎が溢れてるように見えたね。銃をカイナに向けてた(後でナツキにも向けるのはついでって感じだよな)

カイナ御幸は間違いなくあったからね「嫌いです大嫌い」「嫉妬してるのか?」「だったら?」「嬉しい」

それは偽りだったの!?という愕然。いや、それこそが相応しい愛し方だったんだけど。それは二人の間で了解取れてることなんだけど。あゝ最後にはその了解に納得して笑顔になったのかな。でも今日は笑顔も苦しかった。自分のことを嘲笑っているような。

ナツキには悪いけどさ。ナツキほんと可哀想よね最後まで「弟なんかいません」「そうでしたそうでした」だもんな。

でもこれも「親父独特の天邪鬼、照れ隠し」と同じだったのかな。

「愛じゃねぇ情じゃねぇ」

「違わい!」「違わないわい!」「異母兄弟でイチャついてんじゃねぇ黙れ」「黙る」

カイナには兄弟いないもんね


穂先くんの「好きだから」めっちゃ良かったよなー!その瞬間後ろ姿が輝く御幸。

バーに訪ねてきた網代木に言う玲央さんの「好きですよ」もキュン。戸惑ってる揺れてる感じがまた良いー。

あゝあの「好きだから」の感じを、御幸は知らないのか?


「命をおもちゃにした遊びに明け暮れた男の末路」

""を介在させないと何事にも注力することができないゆめさん。

入水心中しようなんて言われた時から、ゆめさんへの想いは冷めていた。

網代木冬への想いだけだった。

意趣返し。あなたを檜町巡査にしてあげる。


鉄砲ってさ、命を奪うものじゃん。でもこの物語では、弾は命を作り出すものだからね。想像の遊び。ほんとの鉄砲にほんとに弾を込めたら、それは人を殺しちゃうんだから。

カイナは弾の出ない親父が好きだったのに、唯一そのことが自分への愛情を信じる根拠だったのに、御幸さんに弾撃ったのかよ親父!っていうのが許せなくて、だったら=親父であるこの火縄銃の弾でも撃たれろよ御幸さん!てことね。もう、弾=命という遊びは終わり。カイナ自身が最も愛してきた幻想を捨てる。そういうこと全部わかって、御幸は受け入れたんだと思うよ。

そうか、""を介在させるフェチとしてはまさにサラブレッドなんだカイナ。


意趣返し(復讐)に執着した男たち三人。


映画(ザ・ムービー)パンチライン

「あるのは父への愛情だけ」すごい強い声で御幸が言うよね。

そう、玲央さんやっぱ声を初日当時より低くチューニングするようになって、これがとても好き!


今日もセクシー全開シーン見惚れたわぁ

その直後にかわゆいモードになって後ろの方へかわいこちゃんみたいな歩き方していくのもたまらんかったなー。


https://twitter.com/reo_tamaoki/status/1485240345193754628?s=21

お前は彷徨っていろ。また会う日まで。って☺️

そうだ、アフトの最後、玲央さん今日はバスローブを羽織ってお辞儀して去って行った。御幸さんとの別れ、名残を惜しんだのかな。


御幸と介凪と夏来三人で彷徨い続けるのが想像できるよね。

演劇って素敵だよな。跡形もなくなっちゃうのに、ずっと漂ってる。

千穐楽で終わることが、なんか素敵だなって思う。「俺だけの感覚、俺だけのものだ!」ってカイナが言ってたけど、その感じかな。

また会いたいとは思うけどね、終わりがあって、無くなっちゃうから、閉じ込めておける安心感みたいなものがあるかな。

以前はもっと、もう会えなくなっちゃう寂しさが勝ってたかもしれないな。

ま、配信は視るんだけどさ。


お友達のみんなに、普通に「またね😊」って言えるの素敵だよね。「またどこかの劇場で」ってね。玲央さんにもそう思ってるよ。



翌日1/24歌舞伎座で四の切を観たんだけど『義経千本桜』に"父と子"を見る解説を読んでヒャッてなってる😳(演劇界、渡辺保)



2/1 アーカイブ視ながらやしきさん穂先くんの生コメンタリーを聴くという貴重な機会。いやーナツキ目線は哀しいし寂しいよなー。ナツキがどんな気持ちで網代木役をやっていたか。カイナ⇄御幸をどんな思いで見ていたか。ナツキとしてはほぼ部外者だよな。そこへ無理して網代木として参加してくる惨めさやるせなさ。そうだよなー私ずっと御幸を見てたから、カイナは入ってくるけどナツキは殆ど蚊帳の外だったよな。可哀想に。

冒頭でカイナが構えた銃でラスト御幸が撃たれたのだとやしきさん言ってて😳

空っぽになっちゃったバスローブを見て溜息を吐きながら「そもそもホントに居たんだろうか」みたいなことも言ってた😳


そっか、御幸は銃を下ろしてカイナに渡したんだ。そして撃たれたんだ。

やっぱり御幸⇄カイナが切なくて刺さった、2/13配信最終夜。