J’aime le théâtre♡

観劇日記。

六月大歌舞伎 第一部

どうしたって頭ん中に♪ちょは〜っかいは いない〜けぇどって鳴っちゃうよなー😅とか思いながらゆるゆると『猪八戒と言うかむしろけんけんの悟空を観るつもりで行ったけど、おっとその前に『菅原伝授手習鑑』だ。


この「車引」がなんか予想外に面白くて!

荒事の梅王丸と美しい桜丸の並びが何だか良いし、衣装の色彩(紫チェックや1枚脱いだ時の鮮やかな花模様地)とか舞台美術(梅の花かな?菅丞相が絡んだ話だもんね)も華やかだし、あのね、みんなポージングがいちいちカッコイイんだよね!脱いだ紫チェック部分を黒衣さんが後ろで持ってなびかせてるのとかサイコーでしょ!お花を背負わせてるみたいな効果を人力でやってんの!あと、あの草履の脱ぎ方真似してやってみたくなるーっ😆

浄瑠璃ボックスの中で歌ってる方がいて、役者が台詞を歌うところも多くてミュージカルみたい。

あ、壱太郎くんの踊り綺麗だなぁ。手をクロスする仕草かわいい。

梅王丸は声デカ!と思ったらやっぱみっくんか。すごいね圧倒的だね。赤い隈取り似合うなー。力強い跳び六方もカッコよかった。それにしても腰の刀3本長っ!w

駕籠から悪そうな人出てきたと思ったら猿之助さんだった。

色彩と身体の動きとで作り出される画がとても美しかったんだなー。後で演目紹介を見たら「歌舞伎の様式美を凝縮したひと幕」って書いてあったけど正にそんな感じ。なんだかすごく良いものを観た満足感があったのだった。

あーでもそっかこの後桜丸は切腹するし松王丸は寺子屋で我が子を犠牲にするし悲しい物語になっていくんだね😢


そして『猪八戒』たーのしかったーー!!

猿之助さん愛敬と身体能力全開!

特に少女の時、コミカルで茶目っ気たっぷりでずいぶん笑っちゃったよー。大王の盃に酒をちょこっとしか入れなかったのサイコーだったよな😂

舞台上の上手に竹本連中&囃子連中いらっしゃってこれも壮観。この演目は台詞も太夫の方が歌うんだね。そうだよね役者は踊ったりアクションで大変だもんな。

けんけん悟空たちも出てきての終盤はまーぁ畳み掛ける畳み掛ける!!客席もテンション爆上がりでカテコあるのかなって思うくらい拍手が続いてた!

初演以来90年ぶり?に上演されたらしいけど、いやこれ楽しいよ

けんけんも欄間から登場したりなっがい如意棒振り回して縦横無尽に走り回ってとぼけた演技も面白くて、猿之助のお兄さんと一緒な感じが楽しそうでイキイキしてた☺️あの少女パートけんけんが演じるのも観たいなーと思ったけど"澤瀉屋十種"だそうなのでそれはないのかな。