J’aime le théâtre♡

観劇日記。

七月歌舞伎座『裏表太閤記』

戦国ドラマを観に来たつもりでいたら(だってあらすじとか読んだら歴史の影!みたいな話だと思うじゃんね)、二幕目後半から様子がおかしくなってきて「?!?!?」ってなるけどラストにショー✨を楽しんで清々しくエンターテインされた気分で帰れるやつw

 

いや、信長&光秀のとこと喜多頭父子のとこは結構なドラマなんだよ!

 

松也光秀、馬盥!って気づいた時のクハッ💢が凄いし、その時膝の上で手の指がめっちゃ広がってて力が入ってて凄い。観てるこっちまで悔しくなってきちゃう。

わぁそんな感じで謀反になだれこんじゃうの?とか「是非もなし」って光秀の台詞になっちゃってたじゃん?とかそう言えば冒頭に出てきた松永弾正の息子設定?などといろいろ気になりつつもw、彦三郎さんとの芝居のぶつかり合いは見応えあり!

切腹するって辞世の句として「ときはいま…」を言って脱いでアミアミになって白旗掲げて謀反成ってさっきまで信長が座ってた高い所に立ってふはははは!の悪っるい笑いで幕切れ。

古典の『時今也桔梗旗揚』観たいな〜

 

みっくん信忠みやびやか〜✨けんけんお通と仲良し見目麗し夫婦!周囲から愛されてる感も溢れてて素敵☺️

けんけんまた赤ちゃん抱いとる…三法師か。(なるほどね、三法師秀信の母が誰なのかは諸説あって不明だからフィクションにし甲斐のあるポイントなんだな。信玄の娘松姫だという説は何となく十種香に影響してるような)

ここのシーンも、みっくんけんけん猿弥さんって声良しさん揃ってる♪芝のぶさんも!乳母が菊三呂さんなのも嬉しい☺️

松也けんけん兄妹の絡みはなくて残念😆そもそも愛のある兄妹ではないけどね〜

 

けんけんお通は戦いの途中に泣き出す三法師を薙刀の刃チラチラさせてあやすのが物騒で良いwそこに背後の敵(猿弥さんとか)が映ってまた戦いに戻る!

 

喜多頭のシーンでは、謀反というのが如何に道に反することか…妻(笑也さん凛々しい奥方!)と母(笑三郎さん)と息子総出であんなに止めるんだもんなぁ…光秀がやっちゃったことの重大性…とか思うよね。

 

…なんていう、染五郎くんの芝居が光る濃厚な浄瑠璃ベースな備中から、男装の麗人けんけんそりゃ素敵だよねぇ😍なんて思ってるとまさかのヤマトタケル!?からの空飛ぶ船!?って展開になっちゃうんだぜ🤣

そっかぁ大返しはあの宙船でw

美しいけんけんお通は白鸚さんに捧げられましたねw

 

2階まで客席ふんだんに使った演出も本水もはぃ楽しいー!

滝の水量、演舞場よりだいぶ多い?台詞聴こえないくらいすごい音だし水圧も凄そう💦

初日には松也くん足滑らせまくってたけど草履を履いたりして改善されてて一安心。

滝の幕開き真ん中に立つ松也くんキンキラでいきなりカッコイイ😍秀吉孫市と格が違う光秀!って感じしたよ。

本水の立廻りの魅せ方はやっぱり幸四郎さん松也くん流石👍滝の水を当てる位置とかさ、幸四郎さんのダイブもお見事🤣

 

そして初見では「何!?!?」ってなった(そう言えば前幕最後に中車さんスッポン口上で所作事やりますと言ってた)大詰…大詰?w

猿繋がりとは言え唐突に孫悟空!?宙乗り!わぁ幸四郎さんものすごくいい顔してる🐵え?青虎さん🐷も飛ぶの!?あぁこれ秀吉の夢だったのねw

 

秀吉御殿で中車さんは家康なんだけど、ここで家康ってどんな心情なんだろ…

 

そしてそして五人三番叟!?!?

松也くんみっくんのペアもけんけんとの並びも尊い〜😍

松也くんの舞いは優美💙そしておすましさんな顔がよい🥰

けんけんはとても男の子っぽいよね💜やんちゃな舞い☺️

幸四郎さんは軽いステップと柔らかい感じのお顔で飄々として見える🧡孫悟空でも相当動いた後なのにスゴイなぁ。

みっくんはスッキリシュッとしてる💚最後に全員並んで見得を切る時も、首の動かし方が全然控えめで(ほとんど動かしてない)みんなと違う。

染五郎くんは手足の長さが生きてて華やかだし一所懸命な顔も良い💛

目が足りないよぉ〜

これで打ち出しになるの、すごく佳いっ!