J’aime le théâtre♡

観劇日記。

能 狂言『鬼滅の刃』

念願叶って観れた!京都御所のすぐ脇にある金剛能楽堂にて。

 

ラストで戦慄…

うわぁそっか私たち鬼なんだ。

鬼舞辻の血を分けた者たちなんだ。

「生きたい」で鬼になるんだ。

人は鬼。鬼は人。人の哀しさ。鬼の虚しさ。

 

炭治郎が手鬼の手を握ってあげるのグッときたよねぇ。

 

2幕はじめ、平安時代の鬼舞辻をとても"生々しい"と感じた。

目線のやり方とか凄い。台詞回しも凄い。

生きたい。(←ここだけ現代語なのすごく響く) 生きたし。死にたくはなし。

しかしここの萬斎さん殊更に爆イケ😳

凄まじいシーンからの鳥たちには笑ったよなー🤣お面のくちばしがちゃんと動くのすごいよね!

 

若者3人のワチャワチャ可愛い☺️

裕基くん善逸おいしいね!ちゃんとカッコイイとこもあるし!

 

構成・本と演出が素晴らしい。

愉しめる&沁みる&刺さる!

さすが木ノ下先生!

 

1幕終わりの禰󠄀豆子ちゃんの舞いも良かったなー。

あぁこれも大槻裕一くんなのか!

 

そうね、鬼舞辻で始まり鬼舞辻で終わった。(冒頭は気づいたらすぐ横の通路を歩いてた)

 

能楽堂って照明設備ないでしょ?とても素敵だったけど仕込むの大変なんじゃないかな。柱が照らされて篝火みたいに見えた時もあった。

主舞台暗転させ橋掛かりだけに照明当てて場面転換的に見せるとかっていうのは普通能楽ではやらないよね?

 

おぉーパンフ充実だなー!木ノ下せんせの作品解説もあるじゃない!これ読んでからまた観たくなっちゃうね。

しっかりと能楽で、それはつまり原作と能楽にすごく親和性があるってことで。それが素晴らしい形で生かされてて。スゴイ。

父と息子、受け継ぐ、みたいなこともだよね。

蜘蛛の糸は能狂言らしさがあり且つキャッチーな演出。

謡と囃子で戦闘シーンの緊迫感を表現するのも良き。

 

ほぉ、そっか、能はミュージカルで狂言はセリフ劇なのか。なるほどそう言われればそうだ。

 

あぁ第1稿とだいぶ変わってるんだな。平安時代鬼舞辻を2幕最初、鎹鴉の前に持ってきたのは大正解だと思う!あと、若者3人のシーンは能ではなく狂言仕立てに変えたんだよね?それも良い変更だよ。

そう言えば前説のグダグダも可愛かったw

 

野村萬斎 独占インタビュー|「能 狂言 『鬼滅の刃』」 | ローチケ演劇宣言!

うん、自分の中で鬼滅を深められるし、能の性質を理解するのに役立つね。