J’aime le théâtre♡

観劇日記。

ミュージカル『EDGES -エッジズ- 2022』

有楽町ビックカメラのビル7階よみうりホール。こんなとこにこんな劇場があったなんてね!入口やロビーの感じはなんとなく博品館劇場っぽいけど中はプチ日生劇場グランドサークルみたいな2階席の左右はなんと1階レベルまで下りてきてんのw

 

作品はあのパセック&ポールが19歳大学生だった頃に作ったソングサイクルですって。

 

オープニング、植木さんのダンスと白い衣装とプロジェクションマッピングの魔法の粉みたいなキラキラが融合して立ち現れた画がとても綺麗で、初日のワクワクが加速。成河さんが歌い出しだったね。

 

ポップに歌って踊ってピョンピョンする成河さんは眼福♡ 脚ほっそくて華奢〜衣装かわえぇ〜(オーバーサイズな白いジャケットとか黄色いパーカーとか)ってのも込みでアイドルみたいな、たまにはこんな成河ちゃん見るのもいいねぇ〜😍っていうやつだった。35MMの時よりも踊ってたな。

 

でもすごくグッときちゃったのは、若者のあれこれが歌われているのを周りで見てる時の成河さんのオトナ目線。共感を持って優しく見守ってる感じね。私はそこに自分を重ねることができて、この作品の鑑賞姿勢を定めさせてもらえた。「あー若いコのための作品ねー」とはならず「オトナゴコロにチクリホロリやなぁ〜」という感触になる。

姉妹の歌を見てる成河さん、愛おしさに溢れてニコニコしてたもんなー。

リチャくんの夢の歌にはいいぞ!って感じの眼差しを送ってた。

そしてその途中に着替えを終えて出てきたエリカちゃんを労うように迎えて目を合わせる優しさ素敵すぎた。

 

"成河劇場"な曲も勿論あったけどね!別れ際の男の罵り尽くしの歌、ブッ壊れてて情けなくて憐れで滑稽で笑った笑ったー🤣ハイパーテンションで散々罵った末に「世界中の奴に嫌われちゃえ!そしたら僕のとこに戻ってきてください😭」と泣き崩れた時には拍手が起きたよ!お見事ブラボー👏

必死の形相がマリカちゃんの持ったハンディカメラでスクリーンに大映しにされる演出も楽しかった。

でも「死ね!」って連呼するのにはちょっとヒュッてなっちゃったな。

 

楽しいやつかと思いきやみんなが次々に本音の闇を出していく曲で、最後まで成河さんががんばって踊る人だったのグサッときて良かった。その前の曲が希望っぽいやつだったしなんならこれフィナーレに向かってんのかなと思わせるような雰囲気もあって、最初は観客も手拍子とかしちゃってるんだけど、あれあれ?なんか違うの?ヤダ😰ってなっていく感じがたまらんかった。闇披露の部分では背景として成河さんがいちばんドンヨリした姿を見せてるのよね。ちゃんとそうやって導いてくれる。

 

全体的に、若者よ生きるってめんどくさいけどがんばれよ!あゝ眩しいぞ!っていう思いで観たな。そしてなんかジンワリしてる観後感。

becomeで始まってbecomeに終着したとこでジンワリきたわ。ソングサイクルだけどなんだかんだ全部繋がってたね、って思えて。

 

「真実を知れば現実に打ちのめされてしまうのか」って、若者よ、だいじょぶ!真実なんてそうそうわかんないから!その真実ってたぶん唯一の真実じゃねぇし、その現実認識もどうせ100%正しいもんじゃねぇから真実を追い求める心意気は怖れることなくずっと持ってて大丈夫だよ!なーんて思います😅

 

11つの曲の物語もなかなか面白くてね、

理想の男だと思った人がゲイっていう歌とか(それ絶対ゲイじゃん!ていうのがw)

高校生〜大学生〜社会人と、女の子の恋愛遍歴の歌(いっぱい葛藤してる)も良かった。これも成河さんは愉しげに周りで見てて、結婚式の牧師さん役をコミカルにやったり(その時うしろにいるエリカちゃんの十字架にツボったけど🤣)

そう、歌は女性2人が圧倒的に良い。豊原江理佳ちゃん(ピタスキャで観てた)とダンドイちゃんのエリカマリカ💕

 

そっかこれ元吉ツネさんの演出なんだよね。パンフに書いてた、"役者が演じている"という感じを出すこと・服を着るタイミングを細かく指示した、って面白いな。2020とは全然違うものになったと。そう言えばあの罵りソングは前回は誰がやったんだろ?もっくんだったら観たかったなー。

あら?この曲もともとは女性が歌うことになってるみたい。

 

へぇパセック&ポールはミシガン大の学生だったんだ。やだ『スリルミー 』(戯曲に少しだけ言及がある)を思い出しちゃったじゃん。うゎ!そっかこれも19歳…パセック&ポールは真っ当な"デカいこと"できて良かったねぇ。

 

 

ナタリー記事、舞台写真もたくさん載ってて嬉しい。

https://natalie.mu/stage/news/475675

 

あゝ改めてこれ読むと沁みる。

http://web-dorama.jugem.jp/?eid=1000