J’aime le théâtre♡

観劇日記。

『冒険者たち』横須賀公演

ヨコスカ・ベイサイド・ポケットにて大千穐楽㊗️

途中中止になった公演もあったものの(今日は江ノ島の弁天様が大和のベトナム料理店を宣伝してたね「水曜定休」ってw)、なんとか辿り着きましたね。おめでとうございます💐


だいぶ大きな箱だった所為かなんか今日の空気の所為か分からないけど、芝居の密度がちょっと物足りない、台詞とかも若干散漫な気がしてしまった。白輪園長の玉竜捕獲は布がヘタってて大縄跳びみたいな美しさに欠けたし、駅伝テープ跨ぎのとこも2人の動き・音楽がバチッと合ってなかった。他にもハプニング多かったもんね😅


鶴見区役所員がひゅっと神様になった時、あ、白輪園長から見えなくなった!って分かったよ。すげぇ。


今日も面白い空海三蔵法師のコーナーw

「現世」をもっとちゃんと見据えた方がいいんじゃないですか?だった。

後で冥界箱根駅伝のとこでも、お弟子さんたち現世で頑張ってますよと言ってたよね。

あんなにお腹が空いちゃう三蔵法師はなかなかに俗だよなー。てか、あの清廉な三蔵法師だって腹は減るってことか。恋心もあるし、意志の揺らぎだってある。


河童くんはなんで真言にハマってるんだろうね。三蔵法師を紹介されてワーッてなって身体を揺すりながらお経を始めちゃうのとか「新しいの教えてよー」とか言うのかわいい「母ちゃんが泣いてる母ちゃんをいじめたな!」も可愛いよねー


スカジャン工房の山下くん!裏で転んでガシャーンて音がしてお茶ほとんど溢しちゃった🤣「ちょっとだけある」「ちょっとだけあるお茶いただこうかな」って英二さんと成河さんサイコーw

上手端の方に座ってたからちょこっと裏が見えてて(玉竜がスタンバってるのとか悟空悟浄が影絵を操ってるのとかも影絵自分でやってたんだな!)、成河さん転んだとこは見えなかったけど音と共にお茶セットが飛び散ったのは見えて、思わずだいじょぶ?って呟いちゃったんだよね。成河さん一所懸命拾い集めて出て来たんだな。急須のフタがお盆に乗っかっちゃってたものwそれ見て英二さんニヤッとしながら戻してたものw

そう言えば角銅さんも空海のシーンだったかな?パイプを振り回すやつマイクにガツンとぶつけちゃってた😅


チャッていうやつ好き!めっちゃ真剣な顔で慎重な動きの成河さん。玉をもらう動きいいよね!

弁天様のキャラもすごく好き。神様だから何でも知ってる、でも影取池のこと分からなかったのは、それが仏様の領域のことだからなんだ。なるほど。


愛しの金次郎くん❤️

銅像たらんとしてる時の片足をスッと後ろに引いてる立ち姿、バレエダンサーみたい。

「あわぁ!目線が上がりましたよ!」


 さーんげさんげ(懺悔懺悔)、ろっこんしょうじょう(六根清浄)

修験者の唱える言葉らしい。大山詣りの人々も唱えていたんだね。

大山は古くから神仏習合の霊山(金次郎くんが教えてくれたね)。悟空たちもまずお寺に着いて、それから神社に木太刀を納め御参りしてた。こないだ私もお寺にも寄れば良かったな。


ぐらついてるな世界が。

まさに現代。そこで、蝶だけを見る。

「よく蝶を捕まえましたね」って大山祇神様に誉められたね悟空の兄貴。

「軽口を叩きながらもやる時はやる、並大抵の人間ではありませんね」「この者たちは人ではありませんから」「どうりで心持ちが明鏡止水」みたいなこと言ってたかな?


「この地に未練が残るということは、私たち神々にとっても愉快なことですよ」と大山祇神様、あ私にも言ってくれたって感じられて嬉しくなった

横浜もだけど、橋本・小田原・横須賀を訪ねて、大山もだね、歩いて観光して美味しいもの食べて、思い出(もちろん芝居を観た劇場の思い出も)ができた。座組みの皆さんだってきっと私と同じだったよな。道祖神様や土地の神々も悦んでくださっているかしら☺️


大三島の楠。大山祇神社いつか訪れたい。


圭史さんのアフト、演劇を成立させる観客の想像力、スゴイのはお客さんなんですよって話、白輪園長の「本当にスゴイのは動物たちですよ👍」と重なってしまったわ😆


プロジェクトとしてはどうだったんだろう?地元の人たちに観てもらえた、地元の人たちを劇場に呼び込むことができた、という実績にはなったのかしら?

私は初日の時は「えー私そんなに神奈川に思い入れ無いんですけど」と戸惑ったけど、そこで訪問者としてその土地ごと楽しむという姿勢を定めたから、愛しいものがどんどん増えていく結果になった。その地を訪れたという経験自体が思い入れになっていく。大千穐楽の今日までに確実に思い入れが増えて(出来て)いる。

ただ、アフト中に圭史さんがこういう「軽演劇」の対として「高尚」という語を遣ったことには違和感を覚えた。高尚なものが解らない人には簡単なものを観せておきましょう、みたいな考えが透けて見えるような気がするのはいただけないし、そもそも須らく演劇は "高尚"なものなんかじゃないと言った方が良いんじゃないかと思うけど。


http://web-dorama.jugem.jp/?eid=998

コミュニケーションツールとしての演劇ね。そう、今このコロナ禍における制限下では折角のこの企画が本来やりたいようにできず勿体ない。もっともっと交流できる筈よ。前にも書いたけど以前のgmn5みたいにやったらいいよ。あと、地元の人と交わって演劇を作るってさんぴんじゃん!

そうね、KAATで始まった頃はコロナ情勢がかなりヤバい時だったんだもんね。成河さんの開幕メールを読み返してて思い出したわ。こんな時になにをって言ってたもんなぁ。劇場に来てみてくださーいも旅しましょーも言うのが憚られる、こっちも遠慮しちゃうような状況下でこの企画は酷だった。でもまぁとにかく第一弾として生み出した意義はあるんだろうな。KAATと各劇場とのラインもできただろうし。


ちょっと各地の公共劇場のスケジュールを見ると、まあまあ埋まってるみたいだけど殆どが音楽イベントなんだよね。音楽をやってる人って多いんだな。でもコンサートを聴きに行くことが一般に根付いているかと言えばそんなこともないよね。まぁ演劇はもっとマイナーだということか。

こう見ると世田パブって特異なんだな。演劇用の劇場として作られ機能している、新国は国立だし芸劇やKAATやさい芸は都立県立だけど世田パブは区立よ?すごくね?